前回 「補聴器の調整を考える その1」では、
聴力の値から自動計算された補聴器調整と、その後の調整についてお話しいたしました。
今日は、さらにもう一歩深く踏み込んでみたいと思います。

下の図は聴力測定の結果から描かれたものです。
白エリアが可聴域、グレーが聞こえない範囲とみて良いでしょう。
下部の実線で囲われた範囲が大体の会話音圧と、その周波数帯域です。
会話の聴こえる音と聞こえない音は、半々と言ったところでしょうか。

spechabanana


補聴器を装用します。
画像は、装用した補聴器から出た音を鼓膜面付近で測定する装置も合わせて装着しています。

rem

測定結果です。
緑線が大きな音、赤線が会話音圧、青線が小さな音が補聴器に入ったときの出力です。
(聴力dBHLと音圧dBSPLの差に注意。単位が違います)

preremfit

補聴器装用の印象としては、「お、大きく聴こえる」という感じです。
が、測定結果を見るに、まだ改善の余地がありそうです。
40代、仕事上、会議も営業も接客もたくさんあります。
聴こえと音量は自分が受入ることが可能な上限まで上げたいです。
さらに調整を進めてみましょう。

実線が今回上げてみた調整です。薄い線はソフトウェア推奨の調整です。
再び測定してみましょう。

afterfitting


再び、測定してみます。
afterrem

言葉を聞き分けるのに重要な2kHzから4kHzまでしっかり上がりました。
屋外で使うには想像しそうですが、私がオフィス ワークで使うには必要な音量です。

<まとめ>
このように補聴をつけると大きく聴こえるのですが、
それが十分かどうかを確かめるには細かな測定が必要になってきます。
補聴器は高額なものなので十分な性能をひきだして使っていただきたく思っています。
(この後には補聴器の効果測定なども控えています。続きはまた今度)