補聴器には調整と慣れが必要なことは、一般的に知られています。
調整といえば音量や音質に目が向きがちですが、
一番初めのやるべきことは、耳の形への調整、フィッティングです。

正しく付けられているかどうかが、後の音の調整の精度を左右します。
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正しくつける

どれだけ細かく音の調整をしても、付け方が曲がっていたり、毎度向きが違っていては、
調整した音が思った通りに鼓膜に届きません。
調整を繰り返しても無駄になっています。

耳の形は千差万別、右耳と左耳でも違います。
今日のケースは、しゃべっていると右耳だけどうしても抜けてきてしまう。
抜けてくると声は遠くなるし、落として無くす心配もあって良いことありません。
アゴの動かし方の癖でしょうか。耳栓を工夫しました。
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左右で形が全く違いますが、耳に入れて収まった感じはスッキリします。
耳の穴の中に入るのですから当たり前のことですね。

もう一度みてみましょう。
スッキリしていますでしょう。耳栓も肉抜きしてあるので装用感も軽くて良いです。
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いつでも所定の位置にスピーカーを置けるので、
ここから音の細かな調整が始まります。
良い聞こえは正しい付け方からお願いします。