ヒアリングスタジオにも待望の3D耳型スキャナーがやってきました。
画だけでも痺れますね!テクノロジーの進化です。イノベーションです。
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順をおって紹介いたします。まずは、
耳穴型補聴器やイヤモールドを作成するには、耳型の採型を行います。



従来は印象材をシリンジに充填、耳穴に直接注入、
4〜5分で固めて、耳の印象を作成してきました。
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作業自体は単純ですが、品質を上げようとすると難しい。
上達に時間を要する理由は、印象材の性質です。
夏は早く固まるし、冬はゆ~っくりです。
季節ごとにコンディションが変わってしまうのです。

別の要因も上げると、耳が大きい方だったりすると、
印象材の量が多くなり、印象材自体の重さで耳の形状に影響を及ぼします。
または、耳が柔らかい方なら印象材注入時の圧力で変化を生じます。

他にも多くの条件の違いや組み合わせで採型結果が変わります。
それらを考慮して正味の耳の形状を採型するには経験と技が必要でした。

朝から晩まで毎日この仕事、下は2歳児から最高齢は100歳の方まで。

10年以上耳型をとり続ければ、さすがにうまくなりました。
それでも、2回同じ耳型をとって比べれば全く同じではありません。

ゆらぎがあっても大抵の場合は問題ないのですが、
実生活での使用段階で課題・問題が現れた時に原因の切り分けが難しくなることがあります。
物理的な形状の問題?音響的な調整の問題?実生活での使用方法?または複合的?
結構マニアックな話ですが、補聴器は高額であるがゆえに最良の状況を作るべく
妥協なく突き詰めていくべきだと考えています。

だからこそ採型に関しての品質が担保されていると確証が持てると
その後のフィッティングのクオリティアップに大きなアドバンテージが得られるのです。

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非接触・レーザーでのスキャニングです。
誰がいつどのように作業しても必ず同じ結果を得られるのです。
先に挙げた「気温」「圧力」「経験」「技」による品質の揺らぎをすべて排除できます。
結果、よかり確かなフィッティングを積み重ねていけるのです。

ちょっと興奮気味でマニアックな調子になってしまいましたね。
お伝えしたいのは、テクノロジーの進化によって補聴器装用される方が
より一層の恩恵を受けれられるということです。

ヒアリングスタジオは、
常に性能良い補聴器を評価しお客様へ提案、
設備や知識・情報、技術を更新し続ける努力をしています。
専門店の補聴器を試聴してみたいとお思いの方、お気軽にご来店ください。
気さくなスタッフ一同がお待ち申し上げます。