以前、補聴器を装用し初めて、つけてない時でも前より聞こえるようになった話を
よく聞くという内容を書きました。


今回は、同じようで少し変わったエピソードを得られたのでご紹介いたします。

70代男性
主訴、家族会話で不自由を感じ始めた。
聴力測定と試聴の結果、左耳オーダーメード耳穴型補聴器装用開始。

【初日】
プログラム1に補聴器になれるようの調整を設定。
プログラム2に目標とする音量を設定。

【2週間後】
補聴器を装用すること、補聴器の型にも慣れた。
プログラム2で装用効果測定。目標としていた装用閾値(補聴効果)を達成。
もっと慣れて使い込んでもらえるようお伝え。
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【1ヶ月後】
「孫との会話が復活した。補聴器を作ってよかった。」
「病院の呼び出しも大丈夫だった」
耳垢が多めの方でしたので、自分でできる補聴器のクリーニング方法を練習しました。

【3ヶ月後】
「プログラム1の音量で生活している。聞き取りと快適性がバランスしている感じがする。」
「プログラム2は、しっかり聞きたい時に使う。日常生活では多少響く音量。けれど、ここぞというときの為なので、よく聞こえる方が良い。」

「不思議なことに、電話は補聴器をつけていない方の耳でとっているのだが、前より聞こえるようになった!」

私見ですが、補聴器を装用し始めると「はずしてる時でも前より聴き取れるようなった。」というのは、
経験上、よく耳にします。
今回は、片方の耳での装用でしたが、つけていない方の耳での聞き取りが改善したという主観評価を得られました。

やはり言葉は脳で理解するのでしょう。
聞こえにことに慣れてしまった脳が、音が入ってくることで目覚めたとしたら嬉しい限りです。

※補聴効果には個人差があります。
今回のケースは事実でありますが、私の経験上でも初めてのことでした。